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映画(クライムサスペンス) ブログトップ

『傷だらけの男たち』 [映画(クライムサスペンス)]

タイトルそのままの内容である。アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『ディパーテッド』のオリジナル、あの『インファナル・アフェア』のチームが再び男たちのドラマを作り上げた。そして、本作もまたレオナルド・ディカプリオ主演でハリウッドでのリメイクが決定している。

かつて上司と部下の関係だったベテラン刑事ヘイとポン。ポンは恋人が自殺したことから自暴自棄になり、飲めない酒を浴びるように飲み、いつも足元がおぼつかない私立探偵に成り下がっていた。対してヘイは富豪の娘スクツァンと結婚して順調な生活を送っていた・・が、ある日、スクツァンの父が何
者かに惨殺される。この事件の裏には、驚くべき事実と数十年前の一家惨殺事件が関与していた・・。

主演はヘイを演じるトニー・レオンとポンを演じる金城武。確かに雰囲気は『インファナル・アフェア』に非常に似ている。謎めいた言動を繰り返すヘイと恋人の死のショックから立ち直れないポンの複雑な心境を表現するには、かなりの演技力を必要とされるが、この2人はその意味では裏切っていない。
内容は非常に緊迫している。ただ、真犯人は意外に早い段階で予想がつく。それどころか、犯人が誰なのかお楽しみのために最後まで隠しておこう、という意図が感じられない。ただ、その犯人を観客が知った段階で「何故この人が?」と必ず思うだろうから、その「何故」を解き明かしていこう、というのが
本作の狙いなのかもしれない。映像的にも、疑心から生まれたとも言える現実とも妄想ともつかないシーンが何度か登場。観客を迷わせる。 
ビールの広告ガールを演じるスー・チーがチャーミングで、清涼剤のような存在。
ハリウッドではどう料理されるのか楽しみ。

キーワード;
自殺、酒、強盗、妻、鈍器、図書館、卓球、マカオ、少年時代、復讐

Confession of Pain
2006年香港
監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック
出演:トニー・レオン、金城武、スー・チー、シュー・ジンレイ、チャップマン・トウ、エミー・ウォン他

7月7日より全国公開


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『ハリウッドランド』 [映画(クライムサスペンス)]


『ブラック・ダリア』ほど退廃的ではないが、ネタ的にはあの類のハリウッド内幕もの。
TV版『スーパーマン』で人気を集めた主演スターが謎の死を遂げ、今もなお未解決のままの実際に起きた事件を描いたミステリードラマだ。

1959年6月、一人の俳優の死が世間を騒がせた。その俳優は、TV版『スーパーマン』の主演で人気者となったジョージリーブス。自宅でピストル自殺と見なされたものの、彼の母親は納得が行かず私立探偵ルイスを雇う。事件を追うルイスは、リーブスが映画会社重役の妻と不倫をしていたことや、スーパーヒーローのプレッシャーとの闘いに悩まされていたことを知る。自殺と断定するにはあまりに不自然な点が多く、ルイスは真実を暴こうと必死になる。やがて彼は、ハリウッドで真実を追究するということが、いかに危険で不可能に近いかを知ることになる・・・。

ルイスにエイドリアン・ブロディ、映画会社重役にボブ・ホスキンス、その妻でリーブスの愛人トニーにダイアン・レイン、そしてジョージ・リーブスをベン・アフレックが演じる。
ハリウッドの内幕サスペンスとしては無難な出来。悪く言えば新鮮味はない。が、スーパーマン以外の役では芽が出なかったジョージの孤独と、事件を追うルイスの私生活や彼の内面にも迫る演出がこの映画を面白くしている。
ベン・アフレックはジョージ役のために体重を増やし、演技派俳優として新境地を開いた。ダイアン・レインも本人が熱望した役だけあって圧倒的存在感。エイドリアン・ブロディも、どこか弱弱しい彼の表情が、迷いを抱える男の心情を表していた。

黄金時代のハリウッドのゴシップやスキャンダルに興味がある人は観て損はない。

因みに、ハリウッドの象徴でもある丘に掲げられた「HOLLYWOOD」の文字は、もともとは「HOLLYWOODLAND」だった。しかし、自殺の名所になったことや、LANDの文字が朽ちたこと、13文字が不吉とされたことなどで撤去。現在の「HOLLYWOOD」になったという。

キーワード;
死体安置所、銃、パーティ、腕時計、指紋、ギャング、愛人、婚約者、MGM、新聞

HOLLYWOODLAND
2006年アメリカ
監督:アレン・コールター
出演:エイドリアン・ブロディ、ダイアン・レイン、ベン・アフレック、ボブ・ホスキンス他

6月16日より日比谷シャンテシネにて公開


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『エレクション』 [映画(クライムサスペンス)]

こちらもカンヌ映画祭で上映され好評を博した香港の暗黒モノ。香港最大の裏組織で行われる会長選挙を背景に、ナンバーワンを企む男たちの権力をめぐる血塗られた闘いをスタイリッシュな映像で描く。

香港で最大の裏組織”和連勝会”では二年に一度、会長選挙が行われる。今回立候補するのは、冷静で年長者を敬うロクと短気で暴力的だが金儲けに長けたディー、対照的な二人の男だ。ロクは幹部たちに、選挙に勝てたら縄張りの拡大を約束する一方、ディーはなりふり構わぬ賄賂作戦に出ていた。結果、選ばれたのはロク。このままでは引き下がらないディーは報復手段に出て、会長になった者だけが手にすることの出来る”竜頭棍”を巡り、組織は混乱していく。

登場人物が多いので一見ややこしいが、実はシンプルなストーリー。リレーのように受け渡されていく”竜頭棍”を追う展開と全体の物語構成がテンポよく、イマイチ把握できずに観ていても多分楽しめる(笑)。こういう暗黒サスペンスは大抵拷問シーンや銃撃シーンが付きものだが、本作では珍しくそういう場面は殆どない。少なくとも、目を覆いたくなるような血生臭い場面には出くわさない。何とも綺麗で上品に作り上げたものである。後半で登場する宗教的儀式も興味深い。ラストは予想外のことが起きるが、続編の存在をさり気なく予感させる。ディーを演じるのはレオン・カーファイ、ロクはサイモン・ヤム。

キーワード;
レンゲ、木箱、事故、独房、竜頭棍、追跡、釣り

黒社會
2005年香港
監督:ジョニー・トー
出演:レオン・カーファイ、サイモン・ヤム、ルイス・クー他

2007年正月映画第2弾、テアトル新宿にて公開


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『ロード・オブ・ウォー』 [映画(クライムサスペンス)]

すごい。これ。面白いっていう表現は相応しくないけど、非常に興味深いし衝撃的だった。テーマがテーマなだけに、アメリカでの資金調達は困難で(しかも脚本が提出されたのはイラク戦争勃発一週間前)、アメリカの資本が全く入っていない”インディペンデント系の大作”ということになっている。しかし、その一方でアカデミー賞最有力とも言われている。

その問題のテーマとは・・。

中東、西アフリカアジアなど世界の紛争地域に現れては巨額の利益を手にする男たちがいる・・武器売買のディーラーである。”死の商人”と呼ばれる彼らの一人を、ニコラス・ケイジが演じる。

1980年、崩壊直前のソ連邦ウクライナからアメリカへ渡ったユーリーは、武器の密売という商売を始める。激動の世界情勢もあり、彼はその道に独特の才能を発揮する。ユーリーの弟ヴィタリーも兄と共に武器ビジネスに関わるが、向いていないことに気づいてコカインに溺れていく。一人で商売せざるを得なくなったユーリーは、初恋の女性を手の込んだ計画で誘い込み、結婚に成功、子供も生まれる。勿論、妻には自分が武器の商人であることは話していない。やがてソ連が崩壊。ウクライナに戻ったユーリーは大量の武器の備蓄をアフリカの戦時下の国々に売りさばく。しかし、彼を追う一人の刑事、そして妻もまた、夫に疑念を抱き始めていた・・。

現在、世界にはこうした”フリーランス”の有名ディーラーが3人いて、プレスには彼らの写真とプロフィールまで出ていた。顧客相手には勿論テロリストもいる。支払いは現金以外はダイヤモンド、コカインなど( ̄□ ̄;)!!
彼らは一時的に逮捕はされても、貴重な情報を握っていることから、情報提供と引き換えに彼ら自身が国に守られているというのが実態らしい。
ユーリーは言う。「私は殺し屋じゃない、人を撃ったこともない。戦争で稼いではいるが、人が死なずに済めばと願っている」。

目茶苦茶な人生を送りながらも絶対にこの仕事を辞めようとしない恐ろしい人物に、ニコラス・ケイジは最初は怒りさえ覚えたらしい。冷静さと誠実さ、二つの顔を持つ男をリアルに演じている。
弟ヴィタリーを演じるのはジャレッド・レト。『レクイエム・フォー・ドリーム』に続いて又ヤク中に(笑)。刑事バレンタインにイーサン・ホーク。彼がまた良かった!(いい役者なんだけど華やかさのないイーサンは、インディペンデント系での主役よりメジャー系での脇役が似合う気がする・・と個人的に思う)。

世界情勢を知っていれば勿論興味が増すし、知らない人でも、この恐ろしい実態を知っておく必要がある。
と言っても堅苦しい作品ではなく、サスペンスやアクションも織り込まれたエンタテインメント性も高いのが魅力。


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『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』 [映画(クライムサスペンス)]

主演はジャン・レノだし、内容も『クリムゾン・リバー』(2しか観ていないのだが)に似ているなと思ったら、原作者が同じジャン=クリストフ・グランジェだった。サスペンス&刑事モノ&アクションちょっぴりホラー。こういう雰囲気は最近のフランス映画にはお得意かも。

実は全仏で、永らく語ることをタブーとされていたトルコの国粋主義組織”灰色の狼”について初めて描いた作品”ということで話題になった映画だ。

似通った顔立ちの女性ばかりが殺される連続猟奇殺人事件が発生。新人刑事のポールは、悪名高い潜入捜査官シフェールに協力を要請する。一方、内務省の高級官僚の妻として暮らしているアンナは、自身の記憶に疑問を抱き逃走を始めていた。シフェールたちの捜査線上に浮かんだのはアンナと彼女の抹殺を企む組織。その組織が、オスマントルコ帝国の復権を企む”灰色の狼”であることが分かってくる。

自分は狂っているのではないかと悩むアンナの自問自答、次いで自分の記憶が操作されていたことに気づく過程のサスペンス、シフェールたちの捜査はいわゆる刑事モノ特有の謎解きの面白さがある。そして最大の見せ場であるクライマックスは、パリからトルコのカッパドキアに移り、凄まじい闘いが繰り広げられる。

シフェール役がジャン・レノ(最近年のせいか、ますます顔が怖い)。「これまでのイメージを覆す冷徹な役」とあるけど、別にそんなことはないような・・。ポールは注目の若手、ジョスラン・ギヴラン。監督はクリス・ナオン。

個人的には『クリムゾン・リバー2』(これしか観ていないので)の方がキーワードになる個々のものが生かされていて面白かったような。”アンフェタミン”なるものを知って驚いた記憶が。


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『ブレイキング・ニュース』 [映画(クライムサスペンス)]

むー。期待してたんだけど思ったより面白くなかった・・。警察モノが得意の香港映画。カンヌ国際映画祭の特別正体作品として上映され、その他台湾やカタロニア映画祭で数々の賞を受賞した話題作である。

冒頭から、白昼の市街地での警察VS銀行強盗団の銃撃戦。犯人グループを取り逃がした警察は「これはショーだ」と、メディア戦略による作戦を立てる。TV中継を利用し、双方の激しい攻防戦が始まろうとしていた・・。

という中身。非常に興味深い設定なのだが、意外に緊張感が続かない。登場人物の性格描写が希薄で感情移入できるキャラクターがいないし、死にそうな人とそうでない人の区別も勘で分かってしまう。それと、メディアを駆使した攻防戦なら、警察、犯人グループの他にマスコミ側の舞台裏も描く必要があったと思うのだがそれがない。アクションもいま一つ迫力に欠ける。犯罪が起きている瞬間を生中継するという行為は”市民に真実を伝える”という美徳のもと、下手をすれば命に関わる危険な賭けだ。考えさせられるテーマなだけに、もう少し工夫が欲しかった。

しかし、紅一点のケリー・チャンのクールな指揮官は見る価値あり。


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『ワンナイト・イン・モンコック』 [映画(クライムサスペンス)]

香港国際警察』で印象的な悪役を演じたダニエル・ウー(記者会見では地味で真面目な好青年だった!)の主演作。
試写室混んでいて驚き。補助椅子での鑑賞となりました(涙)。
香港の街角・モンコック。街を仕切る2大組織の対立が背景になっている。一方の組織がもう一方のボスの息子を殺してしまうところから物語は始まる。息子を殺され復讐を誓うボスは中国本土から殺し屋を呼び寄せる(この殺し屋を演じるのがダニエル・ウー)。しかし彼の本来の目的は、この街で音信が途絶えたかつての恋人を探すこと。滞在中、ヤクザに絡まれた娼婦を助け、彼女と行動を共にすることに。一方、彼らを追う警部たちも控えていた。

登場人物が多いので、後で「これは誰だっけ」となる場面もあるが(私がアホなだけかも)、脚本が良く練られている。いかにも香港映画らしい都会の病んだ姿が、ジェットコースターのようにスピード感溢れる映像と共に描かれる(ただ、カメラは雑)。
(以下、ネタバレあり)
ダニエル・ウーの最期が悲惨すぎるのと、娼婦との間にラブシーンが何もないのが残念。ストーリーは見事でも装飾がちょっと足りないといった印象。

2005年6月25日よりキネカ大森にて公開


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