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『サンシャイン2057』 [映画(SF)]


真田広之が出演して話題のダニー・ボイル監督最新作。
地球を太陽消滅の危機から救うためミッションに出た8人の男女たち。彼らの極限を描いたSFサスペンスだ。

50年後の近未来。太陽が死滅し、地球は滅亡のときが迫っていた。男女8人のエリートたちは、遠心力を利用した重力効果を生み出すために自転しているイカロス号という宇宙船に乗り、地球を救う旅に出る。可能な限り太陽に接近してこの星を再生させようというのだ。しかし、乗組員のミスで異常事態が発生、そこから全てが狂っていく。

ストーリーだけ読むと、宇宙船モノに付き物のありふれた話だが、ここで起きる異常事態は想像をはるかに超えている。

ダニー・ボイルはもともとイギリス出身の監督で、『シャロウグレイブ』『トレインスポッティング』で世に躍り出、『トレイン・・』で主演したユアン・マクレガーを一気にメジャーにした。ハリウッドに出てからは『ザ・ビーチ』で大コケし、その後低迷(と私は思っている)。今思うと、観た後えらく疲れた『28日後・・・』はまだ独創的だった。ヒットしたようだし、あれで復活したかに思えたが、『ミリオンズ』で路線を変えてまた普通に逆戻り(悪くないんだけどね)。

本作の脚本は『28日後・・・』でボイル監督と組んだアレックス・ガーランド。同作品を思わせる雰囲気のSFサスペンスに仕上がっており、一瞬たりとも気が抜けない緊張感溢れる映像が続く。上映時間は2時間足らずだが、次から次へと様々な出来事が起こり、何日もの映画の中の彼らと一緒に冒険してきたような錯覚すら覚える。

もう一つの宇宙船イカロス1号の謎が絡む後半は殆どホラーに近い演出が目立つ。人間をやめたある人物(?)との追いかけっこや(このエピソードだけちょっと浮き気味)、考えたくないようなアクシデントで命を落とすクルーたち・・。とにかく全体において非常にエネルギーを消耗する映画であることは間違いない。

主演のキリアン・マーフィは今最も旬な俳優で、『28日後・・・』以来再びボイル監督と組んでいる。注目の真田広之は落ち着いた年長者として存在感があるが、真っ先に死ぬ(爆)。
一風変わったSFを観たい人、昔のボイル監督が懐かしい人、『28日後・・・』が好きな人は要チェック。

キーワード;
太陽、重力、遠心力、操作ミス、自殺、酸素、オキシジョン・ガーデン、船長

2007年アメリカ
監督:ダニー・ボイル
出演:キリアン・マーフィ、ミシェル・ヨー、クリス・エヴァンス、真田広之他

4月7日より有楽町スバル座他にて公開

ダニー・ボイルの他の作品を参考にするなら


トレインスポッティング DTSスペシャル・エディション 〈初回限定生産〉


28日後...特別編


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『トゥモロー・ワールド』 [映画(SF)]


『天国の口、終わりの楽園』、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン監督の最新作。人類滅亡をテーマにしたSF映画だが、そのあまりのリアルさと、新しい観点のSF的解釈に世界が注目した話題作だ。

西暦2027年。人類が生殖機能を失って18年が経っていた。ある日、”人類最後の子供”が傷害事件に巻き込まれて死亡。そのニュースは世界中に衝撃を与えた。未来への希望を失った人々は暴徒と化し多くの国家が崩壊、イギリスでも反政府勢力によるテロが多発していたが、軍事力でどうにか抑え込んでいた。エネルギー省官僚のセオは、ある日武装集団に拉致されアジトに連れて行かれる。そこで出会ったリーダーは元妻のジュリアン。反政府組織として活動する彼女が要求したのは、政府の検問を通過できる通行証。セオは、その無謀な依頼の奥に人類滅亡の鍵を握る事情があることを、まだその時点では知る由もなかった・・。

近未来や遠い未来を描いたかつてのSF映画は、宇宙への夢や未来への希望を描いてきたが、同時多発テロを経験した今となっては、未来の象徴は希望ではなく、破壊や絶望に変わってしまったのだろうか。この映画に登場する街は動く広告で溢れ、平和であれば楽しげな雰囲気に包まれていたと思われる景色。しかし、街のあちこちで爆発が起き、安心して外を歩けない世の中になっている。見せ場は映画の後半、銃撃戦の中をかいくぐるアクションシーン。この8分間のワンショット撮影は、それまでの雰囲気から一転して戦争映画モードに変わり、手持ちカメラでクライヴ・オーウェン演じるセオの目線で撮られている(カメラに血が飛ぶほどのリアルさだがドキュメンタリーではないし、この演出には賛否が分かれるかもしれない)。アメリカ軍のイラク人捕虜虐待事件など、ニュースで見た記憶のある場面が画面のどこかに挿入されている。ここでは近未来なのに、現実では今、世界のどこかで起きていることなのだ。

一言で娯楽映画と言いきれないリアルさに満ちた全く新しいSF映画。社会派と位置づけることもできるこの作品、一見の価値はありそう。キャスティングも豪華で、主演のクライヴ・オーウェンをはじめ、ジュリアン・ムーア(でも、ちょっとしか出てこない!)、マイケル・ケイン(長髪で分からなかった・・)、そして人類滅亡の鍵を握る少女に期待の新人、クレア=ホープ・シティ、『キンキー・ブーツ』のキウェテル・イジョフォーらが出演している。

キーワード;
テロ、ロンドン、”FISH”、妊娠、ヒューマン・プロジェクト、戦闘、船

The Children Of Men
2006年アメリカ
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン他

11月18日より全国公開


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『イーオン・フラックス』 [映画(SF)]

『モンスター』のオスカー女優、シャーリーズ・セロンの最新作で、彼女にとっては新境地とも言える新感覚アクションSF。「イーオン・フラックス」はMTVの短編アニメ映画として誕生。その実写版が本作というわけ。監督は『ガールファイト』のカリン・クサマ。女性監督らしい優美な映像に注目したい。

西暦2415年、品種改良によって発生したウィルスにより、人類の99%が死滅。科学者トレバーが開発したワクチンによって人類滅亡の危機は免れたが、以降、人類は汚染された世界から隔てられた潔癖都市に住み、完璧な生活を送っていた。
更に400年後の世界は、救世主トレバーの子孫トレバー8世のもと、トレバーの弟と科学者メンバーで構成された政府の圧政下にあった。イーオン・フラックスは反政府組織”モ二カン”の美しき戦士。妹がモ二カンの分子と疑われ暗殺されたことから、イーオンは政府への復讐を決意する。最初の任務はトレバーの暗殺。しかし、トレバーと対面した瞬間、イーオンは混乱する。彼との間に何があったのか、イーオン自身分からない。そして彼女を待ち受けていたのは更に衝撃的な真実だった・・。

ラブストーリーとしてもサスペンスとしても盛り上がりに欠けるのに、それを充分カバーできるほどの見所が満載。イーオンをはじめ、キャラクターたちの持つ特殊な技。例えば、自在に皮膚に浮き出させることのできる暗号(?)、眼球交換(天を仰いで眼球を回す)、手術によって手と化した足・・そして、植物型監視装置など。近未来的でセクシーな(かなりエッチ)衣装も映画の主役である。そして何より、その優雅な身のこなしには溜息がもれる。バレエを習っていたシャーリーズは、「シルク・ド・ソレイユ」のメンバーらと訓練を共にし、アクロバットの技術を身につけたという。

コンピュータを使っていると、自分では知らなかった思わぬ機能に「おぉっ」と思うことがあるが、この映画はまさにそんな感じ。ストーリーより、単純に映像を楽しみたい。
しかし、キャストがシャリーズ・セロンの他は『タイムライン』のマートン・ソーカス、アンジェリーナ・ジョリーの元夫で『トレインスポッティング』のジョニー・リー・ミラー、昨年『ホテル・ルワンダ』でアカデミー賞にノミネートされたソフィー・オコネドー、『ファーゴ』のオスカー女優フランシス・マクドーマンドら、実力派を揃えているのに、シャーリーズ以外は何か全体的に地味な感じがするのは気のせいか。

AEON FLUX
2005年アメリカ
監督:カリン・クサマ
出演:シャーリーズ・セロン、ジョニー・リー・ミラー、ソフィー・オコネドー、フランシス・マクドーマンド他

3月11日より日劇1他にて公開

アニメ版DVDはこちら↓

イーオン・フラックス オリジナル・アニメーション コンプリートBOX


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『エイリアンVSヴァネッサ・パラディ』 [映画(SF)]

何でしょね、このタイトルは。不審な響きが感じられるじゃないの。
いやはや、果たして珍作でした・・。でも何故か憎めない魅力が。60年代くらいのフランス映画に時々こういうフザケタ作品があるけれど、そういう匂いがする作品だった。

片田舎のフェスティバルに参加するために町を訪れたスタントマンのジェームズと、ステージで歌うコンチャ(これがヴァネッサ)は互いに一目で恋に落ちる。
しかし、ジェームズがバイクのスタントを披露してコンチャの父親が経営する酒場を破壊したことから、懲役133年の刑を受ける(あり得ん・・)。
ジェームズが刑務所にいる間、プロデューサーのアランも又コンチャに一目惚れ。脱獄したジェームズが2人を目撃、後を追うが彼らの頭上には無数の奇妙な生物が・・。

この先はもう目茶苦茶。話も無理やり繋げて狂ってるし、スプラッタホラー的な場面も多々。その一方でコメディのノリもあり、ヴァネッサが歌うミュージカルシーンやステージシーンも用意され、一応サービス満点ではあるんだけど・・ついていくのがとても大変だ・・。いや、このバカバカしさは立派とも言えるのかも。

「本当に納得した仕事しか引き受けない」姿勢を貫いてきたヴァネッサ。しかも本作は『橋の上の娘』以来5年ぶりのスクリーン復帰。・・本当にこれで納得したのかとても気になる・・。


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